カエルほんのめも

ほんのめもです

第四回スピンオフ横浜読書会に行ってきましたー

第四回のスピンオフ横浜読書会に行ってきました。
今回の課題書は

皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)

皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)

以下、確実にネタバレ含みます。
とっても面白い作品なので、未読の方は決して決して決して読まないように。


今回も名札を作っていただきましたー。今回もいろんなバージョンがあって素敵♪
レジュメも充実!
カーの画像を初めて知りました。ふーん、こんな感じなんだー。
と眺めていたら、参加者の方がとある女優さんに似ている発言にびっくり。お髭のおじさんだけど……と思っていたら、表紙のイラストの話だと明かされほっとしました。わたしの目がおかしくなったのかと思った〜。
もう一部のレジュメはクリスティの著作おススメ。
わ〜い、これで読んでない作品チェックをできる。簡単に感想をまとめてくださっているので、優先的に読みたいものもチェックできます。素晴らしい!
いつもいつもありがとうございます♪

さて、読書会。
いつもは感想だけを言うのですが、今回は感想+古典とわたしを語ることに。そのためか、2時間ではまったく語りつくせない読書会になりました。

まずはカーの皆さんの感想を聞いて。
犯人を序盤でわかるかわからないかでこの本の評価がまったく変わるんだなーというのがすっごく印象的でした。
わたしは初読のときに犯人を最後までわからなかったので、とっても面白く読みました。けれど確かに、最初からあのシーンをおかしいと気づいてしまっていたら、その後つまらなく感じるかも。ただそうはいっても、書き方がすっごく工夫されているので、序盤のシーンは読む価値あるというお話にはすっごく賛同できました。やっぱりタイトルも素晴らしいですよね!

他に、クリスティのパクリ(オマージュ?)疑惑が持ち上がったり、二軒の家のかぎが同じなのはおかしいという意見があったり、かぎ煙草とは何か?という話で盛り上がりました。また、イヴのキャラクターについても意見が集中しました。イヴを皆がいろんな捉え方をしていて、なかなか興味深かったです。

古典については読まれている方もあり、そんなに読んでない方あり。まとめてくださったレジュメの作品をもとに、この作品は読んだというような話をメインにしました。
そこで日本の新本格の話も。
面白さがわからないという意見が多く、やっぱりかーと納得。現代翻訳ミステリを読むようになり、新本格との作品の違いに毎回毎回驚かされている身としては、新本格のトリックや伏線に特化した素晴らしさは伝わらない気がしてました。たぶん翻訳ミステリ好きと新本格ミステリ好きは小説の読み方からまったく違う気がします。それをどう違って、どう読み、どう面白がっているのか、上手く伝えれるようになれればなーと思いました。

その後、クリスティ作品についていろいろ。
クリスティ好きな方の熱い、けれどもある意味冷静なおススメのお話を聞かせていただきました。

と、なかなか充実な読書会でしたが。
実はまたしても

アイアン・ハウス (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

アイアン・ハウス (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

について三十分は話していた気が。
今回は初めて『アイアンハウス』面白いと言ってくださった方がいらっしゃったので、どこが面白いのか、最初の時にどこをダメだと言っていたのか、ふと気づけば話してました。まったく面白くない本だと思っていたけれど、こんなに議論が続くなんて素晴らしい本だったかも?
ジョンハートの新作が出たらどこよりも早い読書会をしようと皆で盛り上がりました。そこで『アイアンハウス』の結論が出るといいなー。

参加者の皆さん、ありがとうございました。
またぜひやりましょう。
ただ次は本家の読書会になりますが。ようやく本家に参加できるので、今から楽しみです♪