一度泣く泣く参加を諦めた東東京読書会のリベンジ会に行ってきました。
こちらの読書会は課題が
シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
- 作者: アーサー・コナン・ドイル,日暮雅通
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/01/01
- メディア: 文庫
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以下、ネタバレを含むのでネタを知らない人は決して読まないように。
ちょうど申込時に
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2012/07/06
- メディア: DVD
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ところが、台風のために読書会は延期に。な、なんと!
延期になったために決まった日程は行ける♪ということで再び申し込んだのでした。今年の運はすべて使い果たしたかも?
と思っていたのに、さらに読書会の最後に、台風の時に来られる予定だった翻訳家のかたの本をいただけるジャンケン大会があり
- 作者: ヘレン・マクロイ,駒月雅子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2011/06/22
- メディア: 文庫
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しかし、駒月 雅子さんといえば『皇帝のかぎ煙草入れ』『幽霊の2/3』の翻訳家さんでもあり、ああお会いしたかった。
会場は清澄白河駅近くのブックカフェ。
どんな感じかしら〜とワクワクしてたのですが……正直、ここ?という感じ。どこかわからずオタオタして、二階に上がってしまいました。二階は写真の個展みたいな感じでした。とほほ。
一階は古い工場を無理矢理喫茶店にした感が。一度読書のために行ったことあるかたには「あれが落ち着くんだよ」と教わり、そういうものかーと納得。一度読書のために試してみたいものです。
今回は時間に余裕を持っていたため、会場ではゆったり。
読書地図にこっそり追加したり、レジュメを見たり、隣の方とお話したりしてました。女性が圧倒的に多くってびっくりでした。
以下は本当にネタバレを含むので注意してくださいね。
さて、読書会開始。
まずは全体で自己紹介をしました。
名前と好きな作家と、読書会に来たきっかけ。
東東京読書会は初心者歓迎の会で敷居を低くなさっているそうで、確かに初参加のかたが多かったです。
次にゲストの日暮雅通さんからホームズがこれまで読まれてきた魅力についてをお聞きしました。ざっくりまとめると、論理の魅力だけでなく、ホームズとワトソンの友情の物語としての魅力もある、というようなお話でした。
その後、二つのグループに分かれての話し合いをしました。
わたしのいたグループではまず「三作品の中ではどれが一番好き?」という質問に一人ずつ答えていきました。
人気は「まだらの紐」。
怪奇的でいい!という意見が多かったです。
驚いたのは「国語の教科書にオススメ本として載っていたのと中学の先生に勧められて読み、面白かったので他のホームズも読むようになった」という方がいたこと。
日暮さんからバンドの訳の苦労についてのお話も聞けました。翻訳物は読んだだけでは伝わらないから伝えたい、でもやりすぎるとネタバレになる、どこまでやるか悩むというお話は興味深かったです。
二番人気は「赤毛組合」。
ビジュアル的にいいし、ユーモラスという意見が多かったです。
赤い髪のおじさんがわいわい集まっている映像を思い浮かべると、確かに笑えちゃいます。
これが赤い髪じゃなく薄毛組合だったらどうなのか、などなど面白い意見が多かったです。
ただ赤毛というコンプレックスをついて、それを利益にできると誘うというのは上手いやり方だとおっしゃるかたもいらっしゃいました。
三番人気の「ボヘミアの醜聞」はやっぱりアイリーンの話がメイン。
わたしはミステリ読みの常識としてアイリーンの話はもちろん知ってましたが、本編を読む限りではホームズが恋したとまでは感じませんでした。その後『SHERLOCK』のセカンドシーズン1を見て、「おー、これは!」と思いましたが。
というような話をしたところ「コナン・ドイルのすごいところは書かないところ」とおっしゃるかたがいらっしゃってなるほど!
書かないことで読む人の妄想が膨らみ、それで別のスピンオフ作品が生まれていくのがすごいという意見に納得です。ホームズの生まれなど明かさないことで、読者がさらに興味を持っていくというのが熱心なシャーロキアンを生む原因かと思いました。
また、アイリーンは美しくなくってもきっとホームズは同じように接しているのでは?というような意見もありました。
次の話題はホームズとワトソン、どっちが好き?
ホームズ派が圧倒的に多くってびっくりしました。
年を取るごとにホームズへの感情は変わっていくが、それでもやっぱりホームズは好きというかたがいたり、強い男が好きだからホームズでは……というかたがいたり。ワトソンの包容力がいいとおっしゃるかたがいたり。いろんなかたのホームズへの思いが見れて楽しかったです。
他にもコナン・ドイルが自分で好きな作品を挙げている話を聞いたり、三作品以外の話をしたり、あっという間の時間でした。帰りにはお土産でとっても素敵なブックカバーをいただいたり、クマモンキャンディーをいただいたり。わーい。
今回は二次会にも行ってきました。
読書会後に珍しく中華でした。みんなで円卓を囲み、ミステリの話。と思いきや、参加者の一人が出版社に就職が決まっているという話から就職活動の話へ。大学のミス研の話などしてました。
そんなこんなで気づけばイケメン外人作家や編集者の話で盛り上がってました。あんなに豪華なメンバーの中でそんな下世話な話……でも、とっても楽しかったです。
惜しむらくはイケメン作家の名前を忘れたこと。画像検索できない!
という感じで今回もとっても楽しい読書会でした。
参加者の皆様、世話人の皆様、ありがとうございました。