横浜読書会スピンオフ
- 作者: ウィリアム・ランデイ,東野さやか
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/08/28
- メディア: Kindle版
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今回はきっちりネタばれます。以下を読まれる方は、自己責任でお願いします。
総勢18名
今回の読書会はなんと総勢18名が参加。
一年ぐらい前にこれから増え続けたらどうするんだろうねーと話していたことが実際に!
結果、3つのグループに分かれて話すことになりました。
アンディ・ローリー・ジェイコブの3つです。
そこでわたしは一番嫌だったアンディを引いてしまったのでした。
以下から本格的なネタバレに入ります。戻るなら今です。
わたしの感想
読み始めての感想は
- 作者: スコットトゥロー,Scott Turow,二宮磬
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- メディア: 単行本
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そこで思い出すのは、サビッチがダメンズ以下かという論争。わたしは『無罪』を読んだ結果、サビッチは別にダメンズではないかなーと思いました。
が『ジェイコブを守るため』のアンディは確実にダメンズだよ!
何にもしないくせにジェイコブを守っている感が本当に嫌で嫌で。自分大好きさが気持ち悪くて気持ち悪くて。特にジェイコブにきちんと教育せず、向き合わないところにイライライライラ。読めば読むほどイライラが募りました。
読書会でこの鬱憤を!
そんなこんなの感想だったため、アンディグループになって、しょんぼりしてました。しかし、それは大間違いだったのでした。
構成
パッツが殺されたのがしっくりこなかったという話から、構成があまり良くないのではという意見が出ました。そこから、前半が長すぎるのではないか、裁判シーンが魅力的だけど引きが弱くてラストの驚きが薄いなどなど。
ただ、法廷シーンが実はローリーの裁判だったことは驚かれていたかたが多かったみたいです。あと、ジェイコブが犯人だったのか違ったのか、ラストまで引っ張るところは上手いとおっしゃるかたもいました。
また、別のグループでは構成が上手いとおっしゃるかたも。法廷と回想シーンの二重構造は好きな人は好きなのかな。
登場人物について
アンディをどう思うかの話になりました。
好きだという意見は誰一人からも聞けず。一人称でこれだけ嫌われるってある意味すごいなというぐらい嫌われてました。
わたしはまったく考えてなかったのですが、アンディはきっとこのあとローリーと別れたら再婚するだろう、そして考えなしにまた子供を作るだろうという話をされるかたがいて、ぞーっとしました。確かにアンディはそういうやつです。本当にダメンズだなぁ。
そのあと、ローリーをどう思うかの話になりました。わたしはローリーに感想をそもそも持ってなかったのですが、嫌いという人と可哀相な人という意見があって面白かったです。他のグループでも嫌いなかたが一人はいた様子。ローリーは女性に嫌われるキャラなのかなと思いました。女性キャラが上手い作家を読みたいものです。
また、ローリーのやった心中はアメリカではありえないことという話を聞き、びっくりしました。やっぱり文化が違うと死のありようも違うんだなぁ。
ジェイコブはそんなに変わった子なのかという話にもなりました。
イマドキの子は結構こんな感じでは?という話やうちの子に限って感はすっごくリアリティがあるのではないかという意見も出ました。ネット社会が当たり前の子とサッカーチームの話をする両親のずれが、今の世の中ではありそうだという話もしました。
ミステリーなのか?
今回、アンディグループで良かったと思ったのは、論理的にこのミステリーの矛盾してくださるかたがいたからでした。そうそう、こういう知的なしゃべりを毎回したかったのよ。ミーハー本格ファンじゃなく<無理である。
せめてミステリーというためには、ジェイコブが殺したかしてないのかわかるようにしてほしいという話をするかたがいました。すると、いや、これはわからないモヤモヤがあるから考えさせられるんだという意見も。このあとジェイコブの独白なんかが入ったら興ざめだとおっしゃるかたに「どうせならジェイコブ以外が犯人でないと」と意外な犯人を挙げていくかたがいらっしゃったので、じゃあラストはどうなるんだろうと話し合いが始まりました。こうして『ジェイコブを守るため』のラストは最善だったのか考えることに。
答えは出ませんが、いろんな意見が聞けるのは楽しいです。これぞ読書会だな〜と思いました。
他にも遺伝子で盛り上がったグループがあったり、雑談の時間で
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- メディア: 文庫
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参加された皆さん、ありがとうございました。
レジュメ作成者さん、名札&名札カード製作者さんたちもありがとうございました。