『夜に生きる』の読書会のあとは、急いでMYSCON11に行ってきましたー。
スタッフの皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。短い時間でしたが、とっても楽しかったです。
長時間起きてられない人間のために(<わたしのことである!)日帰りコースを作ってくださってありがとうございます。
さて、以下は忘れないようにメモ。
間違い探しに成功されたかたがいたら、ぜひ教えてください。すぐに直します。
大広間にて
会場に到着すると、ちょうど脱出ゲームの終了したところでした。
1チームしか脱出成功しなかったとか?
どんなだったか気になるなーと思いつつ、お久しぶりにお会いしたかたに「北山先生がイケメンだよ!」と教えていただき、身を乗り出して確認。
確かにイケメンでしたよ。
女性ファンが多いのも納得でした(<それだけではなかろう!)。
そのあと、お久しぶりなかたがたにご挨拶。その場でわたしにとっての今日のメインイベントその2『妖異金瓶梅』読書会があわや始まるところでした。
初めましてなかたとお話をしていたら、古本オークションが開始。
オークションは本を落とさなくても古本マニアなかたがたの知識を聞いているだけでも楽しめます。
なぜだかオススメをしていただいた
- 作者: チェスタトン,南條竹則
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/05/13
- メディア: 文庫
- 購入: 8人 クリック: 74回
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『妖異金瓶梅』読書会
『妖異金瓶梅』読書会に参加しました。
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2012/06/22
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
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画像は参加者のかたが作ってくださったレジュメ。
読み仮名のわかりにくく、膨大にいすぎる登場人物がわかりやすくまとめられてました。ありがとうございます。
さて、読書会は読んでから参加するものだと思っていたのですが、なんと3人読んでないかたが。だ、大事なところが話せないよ?(涙目)と思いましたが、ネタバレOKだし「続き読むか悩んでいるのでぜひ読む気にさせてほしい」と挑戦的なことをいわれました。
そこで急遽、みんなでここが面白いから読むべきだと語り合う読書会になりました。こういう読書会も変わってて楽しいです。
具体的にはネタバレになるので書きませんが
ポイント1:とにかくラストのセカイ系はすごい。
ポイント2:物理トリック+心理トリックの融合が素晴らしい。そして、それによってピンポイントで攻撃される部位がすごい。
ポイント3:具体的に書いてないのにエロをこんなに感じさせるなんて!
ポイント4:中国の社会風俗に詳しい。特に原作『金瓶梅』に書かれている「スベタが」「泥棒女めっ」などの女同士の罵り合いを山田風太郎がうまく再現している。
ポイント5:女が女の登場人物に共感できる。
ポイント6:犯人の動機がなかなかなく新しい。今読んでも新しく感じる。
ポイント7:角川の短編の並び順が心憎い。
ポイント8:探偵役が重大な欠陥ある迷探偵。犯人に殺されないわけは!?
などなどみんなで魅力を語り合いました。
おかげで読んでない3人も読む気になっていただけたようで良かった良かった。個人的には『金瓶梅』との差や中国に詳しいかたが感じた疑問など聞けて良かったです。
忍法帖ばかり読んでいる風ちゃんですが、それ以外ももっと読みたいなーと思いました。
ミステリアンソロジーをつくろう!(但し、ドラフト方式で)
えー、まずはどういう企画かをこちらから確認を。
これを読んで、のんきに「アンソロ企画楽しそう(=見る気満々)」とつぶやいていたのですが、パネラーさんに欠席者が出たとのことで急遽パネラー参加することになりました。
その連絡来たのが3日前ぐらいであわあわ……という苦労話はいいですかそうですか。
元から決まっている作家さんのリストと、自分が挙げた推薦枠の作家さん3人だけでなんとか8作品選んで参加しました。正直、ドラフト方式でどれだけかぶるかわからなかったので10作品はと思ったのですが……という苦労話は(以下略)。
とりあえずわたしが考えたリストを紹介します。
テーマ:死にかけのときに読む本
江戸川乱歩『赤い部屋』
高木彬光『影なき女』または『私は殺される』
連城三紀彦『親愛なるエス君へ』
宮部みゆき『私の死んだ後に』
コナン・ドイル『まだらの紐』
自分推薦夏樹静子『贈る証言』
自分推薦初野晴『カマラとアマラの丘』
自分推薦伊坂幸太郎『死神の精度』
どうしても困ったらエドワード・D・ホックを使おうかと。
他のパネラーさんは会場に行って知りました。
shakaさん、名無しのオプさん、政宗九さん、市川憂人さん、カエルです。
うっ。わたし一人、かなりの場違いでは?
別の大喜利できそうな人がやったほうがいいのでは?(涙目)
と泣き逃げ帰りたい気持ちをぐっと押さえて、ここで誰を第一候補にすべきか悩みました。が、意外と重ならず三巡目までは安泰でした。それで良かったのかしら? もっと取り合ったほうがいいのかな〜と思いましたが、自分のリストがいっぱいいっぱいで……(以下略)。
四・五巡目にshakaさん、政宗九さんが重なったりはありましたが、比較的争いなく良かった良かった。でも、勝つ気ならもっと人の推薦者を取っていくべきだったのでしょうねー。機転がきかないのでわたしは無理だけど。
あまり争いなく淡々と進んで行ってしまいましたが、司会のみっつさんが会場の皆さんに予想を聞いたり、北山先生にいきなり解説をふったりして場を持たせてました。なんて素晴らしい司会!
そして、ドラフトが終わっての結果は
一番上の紙に書いているタイトルが読めるでしょうか?
shakaさん「大根奇聞でいい気分」
島田荘司の『大根奇聞』をラストに読んで「良かった」と思えるようにするため、他は最悪なミステリを選んだそうです。
名無しのオプさん「(医)学者たちの事件」
医学者たちの作品を集めたそうです。なので東野圭吾がいると笑。
政宗九さん「お前、何者やねん!」
大山誠一郎さんの『密室蒐集家』の作品など何者?という人が登場するミステリを選んだそうです。
市川憂人さん「destruction」
destructionの意味通り、後味の悪いミステリを集めたそうです。
どれも面白そうでいいな〜と思いましたが、名無しのオプさん提供の賞品がかかってます。投票で一番を決めなくてはいけません。一番読みたい作品に挙手していきました。
そこで投票結果1位は政宗九さんのアンソロジーでした。
さすがです。面白い本の紹介では本職のかたはすごいな〜と思いました。
政宗九さん、おめでとうございました。
司会のみっつさん、パネラーの素晴らしい皆さん、観客の皆さん、そしてわたしに投票してくださったかた、ありがとうございました。
というところで、タイムアップ。
日帰り申込みなため、スタッフのかたに見送っていただき帰宅しましたー。わたしが帰ったあともいろんな企画があったことだろうなぁ。