2日の日記の続きです。
以下は本の内容に触れますので、読む予定のかたは読まないように。ネタバレはしないようにします。
幹事正装事件のわたしの懺悔が読みたいかたは2日から。毒チョコの読書会で何が話されたかだけを知りたいかたはこちら読んでいただくだけで大丈夫ですよー。
いよいよ読書会が始まりました。
- 作者: アントニイ・バークリー,高橋泰邦
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1971
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 90回
- この商品を含むブログ (58件) を見る
わたしはどうしてもミステリだと、トリック、伏線や犯人にしか目が行かないのですが、横浜スピンオフのメンバーはもっと大きなところを読まれるかたが多いです。別のかたは毒チョコ当時の階級社会について考えるところをおっしゃるかたもいらっしゃいました。自分では流してしまうところを聞けるのは本当に面白いです。
また、初バークリーのかたの感想を聞けたのも良かったです。
通常こういう小説は読まないのだけど読書会のために読んで、ということでお聞きした感想は、わたしが通常読まない現代翻訳ミステリを読書会のために読んでいるときの感想と似ていました。古典と現代の交流会みたいに感じて、嬉しかったです。
推理合戦初のかたもいて、自分の推理合戦を読むときの大好きなワクワクを共有できて嬉しかったです。
一方で本当にバークリー好きな熱い気持ちで素敵なレジュメを作ってくださるかたもいました。毒チョコはアンチミステリなのかの議論をしてくださって、興味深かったです。
とっつきにくいと思っていたバークリーですが、語り口が多く、意外と好評?
わたしは理論的に話さなくてはバークリーの面白さは伝えられないと思い込んでました。
しかし、ベンディックス夫人についてで白熱した議論になったり、女性の書きかたについて納得したり、バークリーの時代の作家たちやドイルを比較したり。犯人が、トリックが、指紋が、アリバイが、というような話ではないところで盛り上がれてすっごく意外でした。その意外が楽しく、わたしは今までで一番満ち足りた読書会でした。
読書会にバークリー、オススメです♪